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糸リフトの糸の種類と形状の違い|コグ・モノ・N-FIXを専門医が解説

この記事でわかること
  • 糸リフトの糸の種類と形状の違い
  • コグ・モノ・スクリュー・N-FIXの特徴
  • コグの種類とそれぞれの役割
  • 自然な仕上がりを叶えるための選び方

糸リフトは「どの糸を使うか」で仕上がりが大きく変わる施術です。しかし実際には、素材の違いは知っていても、糸の形状まで理解されている方は多くありません。

糸リフトでは、糸の形状がリフト力や自然さを左右します。本記事では、代表的な糸の形状とその違い、さらにコグの種類についても専門医の視点からわかりやすく解説します。

糸リフトの糸の種類は大きく3つに分類される

  • コグ系(棘付き):リフトアップの主役
  • スムース系(棘なし):ハリ・肌質改善
  • パンチング系(N-FIXなど):自然な固定
ポイント: 糸リフトは「本数」ではなく、「糸の形状」と「どの方向に引き上げるか」という設計で仕上がりが決まります。

代表的な糸の種類一覧

分類 糸の種類 特徴 適応
コグ系 コグスレッド 棘で皮下組織を引っかけて引き上げる フェイスラインや頬をしっかりリフトしたい場合
スムース系 モノスレッド 棘のない細い糸でコラーゲン生成を促す 肌質改善、ハリ、小ジワ、軽い引き締め
スムース系 スクリュースレッド らせん状の糸でハリやボリューム感を出しやすい 軽度たるみ、頬のハリ不足、肌の弾力低下
パンチング系 N-FIXなど 穴構造に組織が入り込み、自然に固定される 自然な仕上がりを重視したい場合

コグスレッドとは?糸リフトの中心となる棘付き糸

コグスレッドとは、糸の表面に「コグ(cog)」または「バーブ(barb)」と呼ばれる小さな棘がついた糸です。この棘が皮下組織に引っかかることで、たるんだ組織を物理的に引き上げます。

コグスレッドは糸リフトの中でもリフト力を出しやすく、フェイスライン、口横のもたつき、頬のたるみなどに使われることが多い糸です。

コグの種類と違い

一口にコグスレッドといっても、コグの向きや作られ方によって特徴が異なります。代表的なものを整理すると、以下のようになります。

コグの種類 専門用語 特徴 向いているケース 注意点
一方向コグ ユニディレクショナルコグ 棘が一方向に向いており、特定方向へ強く引き上げやすい フェイスラインや下顔面をしっかり引き上げたい場合 引き上げ方向の設計が不適切だと、ひきつれ感が出ることがある
双方向コグ バイディレクショナルコグ 糸の中心から左右に向かって逆方向の棘が配置され、組織を両方向から支える 頬全体のたるみ、輪郭のぼやけ、自然なリフトを目指す場合 固定位置や挿入層の見極めが重要
立体コグ 3Dコグ / 4Dコグ 糸の周囲に立体的に棘が配置され、多方向から組織をつかむ 中等度以上のたるみ、しっかりしたリフト感を求める場合 リフト力が強い分、皮膚の薄い方では凹凸に注意が必要
カッティングコグ カットコグ 糸に切れ込みを入れて棘を作るタイプ 比較的しっかりした固定力を出したい場合 糸自体の強度やコグの立ち上がり方を考慮する必要がある
モールディングコグ 成形コグ / モールディングスレッド 糸とコグが一体成形されており、固定力と強度のバランスを取りやすい 自然さとリフト力の両方を重視したい場合 製品ごとの特徴を理解して使い分ける必要がある
わかりやすく言うと: 一方向コグは「一方向に引く力」、双方向コグは「安定して支える力」、3D/4Dコグは「多方向からつかむ力」が特徴です。

一方向コグは、狙った方向へしっかり引き上げやすい

一方向コグは、棘が一方向に向いているタイプです。特定の方向へ強く引き上げやすいため、フェイスラインや下顔面のたるみをしっかり改善したい場合に使われることがあります。

一方で、引き上げの方向や強さを誤ると、ひきつれ感や不自然な表情につながることがあるため、顔全体のバランスを見た設計が重要です。

双方向コグは、自然な固定を作りやすい

双方向コグは、糸の中心を境にコグの向きが左右で逆になっているタイプです。組織を両方向から支えるため、安定した固定を作りやすく、自然なリフトアップを目指す場合に使いやすい糸です。

頬全体のたるみや輪郭のぼやけなど、部分的に強く引くよりも全体のバランスを整えたいケースに向いています。

3D・4Dコグは、多方向から組織をつかむタイプ

3Dコグや4Dコグは、糸の周囲に立体的にコグが配置されたタイプです。組織を多方向からつかむため、固定力やリフト力が高い傾向があります。

中等度以上のたるみに有効な一方で、皮膚が薄い方や脂肪が少ない方では、凹凸や違和感が出ないよう慎重な設計が必要です。

カッティングコグとモールディングコグの違い

カッティングコグは、糸に切れ込みを入れて棘を作るタイプです。しっかり組織に引っかかる一方で、糸の強度やコグの立ち上がり方が仕上がりに影響します。

モールディングコグは、糸と棘が一体成形されているタイプです。糸自体の強度を保ちやすく、固定力と自然さのバランスを取りやすいのが特徴です。

モノスレッド・スクリュースレッドの特徴

モノスレッドは、棘のないシンプルな糸です。強いリフトアップというよりも、糸が吸収される過程でコラーゲン生成を促し、肌のハリや引き締めを目的に使用されます。

スクリュースレッドは、糸がらせん状になっているタイプです。頬のハリ不足や軽度のたるみ、肌の弾力低下が気になる方に使用されることがあります。

N-FIXなどパンチング系スレッドとは

N-FIXは、糸に穴構造を持たせたパンチング系スレッドの一種です。従来のコグが「棘で引っかける」構造であるのに対し、N-FIXは「組織が穴構造に入り込んで支える」イメージです。

重要: コグスレッドが「引っかける糸」なら、N-FIXのようなパンチング系スレッドは「組織が入り込んで支える糸」と考えるとわかりやすいです。

そのため、強いリフト力よりも自然な固定やなじみの良さを重視したい場合に選択されることがあります。ただし、たるみの程度によってはコグスレッドとの組み合わせが必要です。

自然な仕上がりには組み合わせが重要

糸リフトでは、1種類の糸だけで仕上げるよりも、目的に応じて複数の形状を組み合わせることで自然な仕上がりを目指しやすくなります。

  • コグスレッド:たるみを引き上げる
  • モノスレッド:肌のハリを出す
  • スクリュースレッド:軽いボリューム感や弾力を補う
  • N-FIXなどパンチング系:自然な固定をサポートする
ポイント: 強い糸だけでは不自然になり、弱い糸だけでは効果不足になることがあります。糸の種類よりも、顔全体を見たバランス設計が大切です。

まとめ

  • 糸リフトの糸は、コグ系・スムース系・パンチング系に分けられる
  • コグには、一方向・双方向・3D/4D・カッティング・モールディングなどの種類がある
  • 一方向コグは強く引く、双方向コグは安定して支える、3D/4Dコグは多方向からつかむ特徴がある
  • モノスレッドやスクリューは、リフトよりもハリ・肌質改善が主な目的
  • N-FIXなどのパンチング系は、自然な固定を重視したい場合に選択肢となる
  • 自然な仕上がりには、糸の種類だけでなく医師の設計力が重要

糸リフトで後悔したくない方へ

糸リフトは「糸の種類」だけでなく、「どの糸を、どの層に、どの方向へ入れるか」という設計で仕上がりが決まります。

  • 自分に合う糸が分からない
  • 自然な仕上がりにしたい
  • 失敗したくない

現在の状態を丁寧に確認し、あなたに最適な施術をご提案します。

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